登壇者・プロフィール(五十音順)    

井口淳子(いぐち じゅんこ 大阪音楽大学)

現在、大阪音楽大学音楽学部教授(音楽学、民族音楽学)。大阪大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得、文学博士。中国北方農村、沖縄などを中心に民族音楽学調査を行う。近年は上海租界の劇場文化研究にテーマを広げる。主な著書に単著『中国北方農村の口承文化 ― 語り物の書・テキスト・パフォーマンス』(1999年、東京:風響社)、『亡命者たちの上海楽壇 ― 租界の音楽とバレエ』(2019年、東京:音楽之友社)がある。

 

柿木伸之(かきぎ のぶゆき 広島市立大学)

上智大学文学部哲学科助手などを経て、現在広島市立大学国際学部教授。20世紀ドイツ語圏の哲学と美学を研究する傍ら、戦争の記憶をめぐる問題にも取り組む。著書に『ベンヤミンの言語哲学』(平凡社)、『パット剥ギトッテシマッタ後の世界へ』(インパクト出版会)などがある。論文に「アウシュヴィッツ以後の詩の変貌」(『原爆文学研究』第14号)など。訳書に『細川俊夫音楽を語る』(アルテスパブリッシング)がある。音楽や美術に関する評論も執筆。

 


戸ノ下達也(とのした たつや 洋楽文化史研究会

1963年東京都生まれ。立命館大学産業社会学部卒。研究課題は近現代日本の社会と音楽文化。

著書に『「国民歌」を唱和した時代』(吉川弘文館、2010年)、『音楽を動員せよ』(青弓社、2008年)、編著書に『戦後の音楽文化』(青弓社、2016年)、『日本の吹奏楽史』(青弓社、2013年)、『日本の合唱史』(青弓社、2011年)、『総力戦と音楽文化』(青弓社、2008年)など。演奏会監修による「音」の再演にも注力している。第5JASRAC音楽文化賞受賞。    

平瀬礼太(ひらせ れいた 愛知県美術館)

姫路市立美術館を経て、2016年より愛知県美術館学芸員。著書に『コレクション・日本シュールレアリズム16 米倉寿仁・飯田操朗』(1999年 本の友社)、『銅像受難の近代』(2011年 吉川弘文館)、『戦争と彫刻の近代』(2013年 吉川弘文館)、『肖像文化論』(2014年 春秋社)、共著に『戦争と美術 19371945』(2007年 国書刊行会)、『講座日本美術史 第6巻 美術を支えるもの』2005年 東京大学出版会)、(『戦争のある暮らし』2008年 水声社)など。